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- 栄養素と効能
栄養素と効能
パルミチン酸|細胞膜を支える、肌や内臓を守る働き
パルミチン酸は、飽和脂肪酸の一種で、体内でも合成されます。エネルギー源になるほか、細胞膜や皮膚の構成に関わり、肌や内臓を守るはたらきがあります。
効能
- 細胞膜の安定性を保つ
- 皮膚のバリア機能に関わる
- 体温維持や内臓の保護に寄与する
- 脳や肝臓でのエネルギー代謝に使われる
- 脂溶性ビタミンの吸収を助ける
特徴
- 飽和脂肪酸に分類される
- 体内でも糖質などから合成される
- 常温では固体として存在する
- 母乳や動物性脂肪に多く含まれる
- 一部の植物油や加工食品にも含まれている
接種不足
通常の食生活では不足することはほとんどありませんが、脂質を極端に制限した場合、肌が乾燥しやすくなったり、ホルモンバランスが乱れたり、体力が落ちやすくなることがあります。
過剰摂取
とりすぎると、中性脂肪やLDLコレステロールが増えやすくなり、内臓脂肪の蓄積、インスリン抵抗性の上昇、動脈硬化のリスクにつながる可能性があります。
食材
パーム油、牛脂、豚脂(ラード) など
豆知識
- パルミチン酸は「パーム油」に多く含まれています。
- 体内でつくられるため、必須脂肪酸ではありません。
- 糖質をとりすぎると、体内でパルミチン酸が増えることがあります。
- 肌の健康にも関わる脂質なので、極端に避ける必要はありません。
- 脂質全体のバランスを見て、とりすぎを防ぐことが大切です。
脂質 (栄養素一覧)
【 脂質 】
脂質は生体膜やホルモンの構成成分であり、体のエネルギー源や貯蔵エネルギーとして使われる有機化合物の総称です。化学的には「水に溶けにくく油に溶けやすい」疎水性の性質を持ちます。
脂溶性ビタミンの吸収を助けます。
脂質
|
├─ 脂肪酸
| ├─ 飽和脂肪酸(SFA)
| └─ 不飽和脂肪酸(UFA)
| ├─ 一価不飽和脂肪酸(MUFA)
| └─ 多価不飽和脂肪酸(PUFA)
|
├─ リン脂質
├─ コレステロール
└─ 中性脂肪
脂肪酸
脂質の主成分で、エネルギー源や細胞膜の構成に関与し、脂肪酸は飽和/不飽和で分類されます。
├─ 脂肪酸
| ├─ 飽和脂肪酸(SFA)
| └─ 不飽和脂肪酸(UFA)
飽和脂肪酸(SFA)
二重結合なしで、常温で固体の脂に多く、摂りすぎるとLDLコレステロールが増えやすい。
パルミチン酸(バター・肉脂)、ステアリン酸(牛脂、カカオバター) など
不飽和脂肪酸(UFA)
二重結合ありで、常温で液体となり、健康維持に有益な作用が多い。
さらに 一価不飽和脂肪酸(MUFA)、多価不飽和脂肪酸(PUFA)に分類されます。
| └─ 不飽和脂肪酸(UFA)
| ├─ 一価不飽和脂肪酸(MUFA)
| └─ 多価不飽和脂肪酸(PUFA)
一価不飽和脂肪酸(MUFA)
- 二重結合を1つ持つ
- 一価不飽和脂肪酸を含む食材を摂取すると、心臓血管リスク低減が報告されている
【 n-9系 】オレイン酸(オリーブ油、アボカド、ナッツ)
多価不飽和脂肪酸(PUFA)
- 二重結合を2つ以上持つ。
- 体内で合成できない「必須脂肪酸」を含む。
【 n-6系 】リノール酸、アラキドン酸(サラダ油、卵黄、マヨネーズ)
:皮膚の健康、ホルモン前駆体
【 n-3系 】α-リノレン酸、EPA、DHA(えごま油、青魚(サバ、イワシ))
:血液をサラサラに、抗炎症、脳の機能保持
リン脂質
• 親水性の「リン酸基」と疎水性の「脂肪酸」から構成
• 水と油の両方になじむ=乳化作用をもつ
• 細胞膜(特に脳や神経細胞)に多く含まれる
レシチン(卵黄、大豆に豊富)
セファリン(神経組織)
コレステロール
• ステロイド骨格をもつ脂質
• 人体に必要不可欠だが、血中バランスが重要
• 細胞膜の柔軟性維持
• ステロイドホルモン(性ホルモン・副腎皮質ホルモン)の前駆体
• ビタミンDや胆汁酸の合成材料
主な食品:卵黄、レバー、魚卵、乳製品
中性脂肪
• 脂肪酸3分子+グリセロール1分子で構成
• 食品中・体内での脂質の主な形
• 過剰摂取は肥満や脂質異常症の原因に
主な食品:肉の脂、バター、植物油