サポニン

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栄養素と効能

サポニン｜抗酸化作用、コレステロール低下作用

サポニンは植物に含まれるフィトケミカルで、豆類や高麗人参に豊富です。泡立ちのある性質を持ち、体内で抗酸化作用や脂質代謝のサポートが期待されています。

効能

• 抗酸化作用によって体内の酸化ストレスを抑える
• 血中コレステロールの上昇を抑制するはたらきがある
• 脂肪の吸収を穏やかにし、内臓脂肪の蓄積を抑える可能性がある
• 血糖値の急上昇を緩やかにする作用が報告されている
• 免疫バランスの維持に関与するとされる研究がある

特徴

• 水に溶けると泡立つ性質がある（界面活性作用）
• 植物の苦味やえぐみの原因成分のひとつ
• 豆類では加熱や水さらしで苦味を和らげることができる
• 種類や含有量は植物の品種や部位、加工法によって異なる
• 昔から漢方や民間療法の素材として利用されてきた

接種不足

サポニンは必須栄養素ではないため欠乏症は確認されていませんが、豆類や野菜の摂取量が少ないと、抗酸化や脂質調整などの機能性が得にくくなる可能性があります。

過剰摂取

大量摂取により腸への刺激や下痢、吐き気、鉄の吸収を阻害するリスクがあります。特に濃縮サプリメントでの過剰摂取には注意が必要です。

食材

高麗人参、黒豆、大豆、えんどう豆　など

豆知識

• サポニンの語源はラテン語の「石けん」を意味する「sapo」に由来します。
• 植物が害虫や菌から自分を守るために生成しています。
• 穀類の外皮にも含まれるため、精白度の低い穀物に多く含まれます。
• アーユルヴェーダや中国伝統医学でも古くから活用されてきました。
• 泡立ちを利用して、天然の洗浄成分として応用されることもあります。

フィトケミカル　（栄養素一覧）

植物に含まれる天然の化学成分のうち、体の調子を整えたり、健康維持に役立つとされる成分です。

【 ポリフェノール類 】

植物の色素・渋味・苦味のもと。抗酸化性が高く、水溶性が多い。

フラボノイド系

アントシアニン	イソフラボン
カテキン	ケルセチン
ナスニン	ルチン
タンニン

フェノール酸系

クロロゲン酸

リグナン系

セサミン

その他ポリフェノール

クルクミン

【 カロテノイド類 】

赤・橙・黄色の脂溶性色素。抗酸化・視機能保護が期待される。

カロテン系（炭素のみ）

α-カロテン	β-カロテン
リコピン

キサントフィル系（酸素含む）

アスタキサンチン	カプサンチン
ゼアキサンチン	β-クリプトキサンチン
ルテイン

【 イオウ化合物類 】

イオウを含む植物性成分。辛味・抗菌・解毒酵素活性化に関与する。

アリシン（硫化アリル）

【 イソチオシアネート類 】

アブラナ科野菜の辛味成分。酵素により生成される。

アリルイソチオシアネート

スルフォラファン

【 サポニン類 】

泡立ちや苦味のある成分。細胞膜作用や免疫調節が期待される。

サポニン

【 辛味・香気成分類 】

辛味成分

辛味や香りをもたらす成分。神経刺激や消化促進に関与。

サンショオール

ショウガオール

芳香族化合物

焙煎や加熱で発生する香ばしい香気成分。

ピラジン