アリシン（硫化アリル）

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栄養素と効能

アリシン（硫化アリル）｜抗菌作用、血流サポート

アリシンは、にんにくや玉ねぎを刻んだときに生成される揮発性の成分で、フィトケミカルの一種である含硫化合物に分類されます。強いにおいの元であり、抗菌作用や血流サポートに関与するとされています。

効能

• 細菌やカビの増殖を抑える抗菌作用がある
• 血流を促すことで冷えやめぐりのサポートに関与する
• 酸化ストレスに対応する働きがあるとされている
• 日常的な疲労感の軽減に関係する可能性がある

特徴

• にんにくやねぎ類を切ったときに酵素反応で生成される
• 生の状態で活性が高く、加熱すると失われやすい
• 強いにおいと辛味があり、料理にアクセントを加える
• 脂溶性で、油と組み合わせると吸収性が高まる
• 食品成分として保存性や防腐性が高い特徴を持つ

接種不足

アリシンは必須栄養素ではないため、摂取不足による欠乏症は確認されていません。ただし、ねぎ類やにんにくの摂取が極端に少ない食生活では、含硫化合物由来の抗菌・抗酸化成分の摂取が偏ることがあります。

過剰摂取

アリシンを大量に摂取すると、強い刺激によって胃腸に負担がかかり、腹痛・下痢・吐き気などが起こることがあります。特に空腹時の生にんにくの過剰摂取は避けるべきとされています。

食材

にんにく、玉ねぎ、らっきょう、長ねぎ　など

豆知識

• アリシンは、アリインという無臭成分が切る・潰すことで変化して生まれます。
• 刻んでから数分置くとアリシンの生成が安定するとされています。
• 加熱で成分が壊れやすいため、仕上げに加えると効率的です。
• 油と合わせると体内への吸収が高まりやすくなります。
• 食品の保存性向上にも役立つ成分として活用されています。

フィトケミカル　（栄養素一覧）

植物に含まれる天然の化学成分のうち、体の調子を整えたり、健康維持に役立つとされる成分です。

【 ポリフェノール類 】

植物の色素・渋味・苦味のもと。抗酸化性が高く、水溶性が多い。

フラボノイド系

アントシアニン	イソフラボン
カテキン	ケルセチン
ナスニン	ルチン
タンニン

フェノール酸系

クロロゲン酸

リグナン系

セサミン

その他ポリフェノール

クルクミン

【 カロテノイド類 】

赤・橙・黄色の脂溶性色素。抗酸化・視機能保護が期待される。

カロテン系（炭素のみ）

α-カロテン	β-カロテン
リコピン

キサントフィル系（酸素含む）

アスタキサンチン	カプサンチン
ゼアキサンチン	β-クリプトキサンチン
ルテイン

【 イオウ化合物類 】

イオウを含む植物性成分。辛味・抗菌・解毒酵素活性化に関与する。

アリシン（硫化アリル）

【 イソチオシアネート類 】

アブラナ科野菜の辛味成分。酵素により生成される。

アリルイソチオシアネート

スルフォラファン

【 サポニン類 】

泡立ちや苦味のある成分。細胞膜作用や免疫調節が期待される。

サポニン

【 辛味・香気成分類 】

辛味成分

辛味や香りをもたらす成分。神経刺激や消化促進に関与。

サンショオール

ショウガオール

芳香族化合物

焙煎や加熱で発生する香ばしい香気成分。

ピラジン