タンニン

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栄養素と効能

タンニン｜抗酸化サポート、収れん作用

タンニンはポリフェノールの一種で、植物が身を守るために作る成分です。渋みのある味のもとになっており、抗酸化作用や収れん作用を持つとされます。お茶や柿、ワインなどに多く含まれます。

効能

• 体内の活性酸素に対する抗酸化作用があるとされる
• 粘膜や毛細血管の引き締めに関与するとされる
• 口腔内や胃腸の環境を整える機能が報告されている
• 鉄の吸収を抑制する作用があるとされる
• お腹の調子を整える目的で使用されることがある

特徴

• 強い渋みを感じさせる成分として知られている
• お茶や赤ワインに特有の風味を与えている
• 植物が害虫や紫外線から身を守るために作る
• 収れん作用があるため、肌や粘膜を引き締める性質を持つ
• 種類により水溶性・不溶性に分かれる

接種不足

必須栄養素ではないため欠乏症は定義されていませんが、抗酸化物質全体の摂取量が少ないと、体内の酸化ダメージに対する防御が弱まる可能性があります。

過剰摂取

お茶や赤ワインなどの摂取で大量のタンニンを取り続けると、鉄の吸収が阻害され、貧血のリスクが高まるおそれがあります。また、胃腸に負担がかかりやすくなることもあります。

食材

渋柿、煎茶、紅茶、赤ワイン　など

豆知識

• タンニンには「加水分解型」と「縮合型」の2種類があります。
• 緑茶や紅茶の渋みの強さは、タンニンの種類や量で変わります。
• 渋柿の渋みはタンニンが唾液中のたんぱく質と結合して感じられます。
• 赤ワインの熟成にもタンニンが関与しており、時間とともにまろやかになります。
• 鉄のサプリメントとお茶を同時に摂取すると、吸収効率が下がることがあります。

フィトケミカル　（栄養素一覧）

植物に含まれる天然の化学成分のうち、体の調子を整えたり、健康維持に役立つとされる成分です。

【 ポリフェノール類 】

物の色・渋み・苦味の成分。抗酸化作用や血流サポートに関与。

フラボノイド系

アントシアニン	イソフラボン
カテキン	ケルセチン
ナスニン	ルチン
タンニン

フェノール酸系

クロロゲン酸

リグナン系

セサミン

その他ポリフェノール

クルクミン

【 カロテノイド類 】

植物の赤・橙・黄色の色素。抗酸化や視機能サポートに関与。

カロテン系（炭素のみ）

α-カロテン	β-カロテン
リコピン

キサントフィル系（酸素含む）

アスタキサンチン	カプサンチン
ゼアキサンチン	β-クリプトキサンチン
ルテイン

【テルペノイド類】

香りや色素成分で、植物の揮発性物質。リラックスや抗酸化に関与。

リモネン

【 イオウ化合物類 】

にんにく・ねぎ・たまねぎなどの匂いや辛味成分。抗菌・抗酸化に関与。

アリシン（硫化アリル）

【 イソチオシアネート類 】

アブラナ科野菜の辛味成分。解毒酵素の活性や抗酸化に関与。

アリルイソチオシアネート

スルフォラファン

【 サポニン類 】

苦味・泡立ち成分。脂質代謝・抗酸化への関与が示唆される配糖体。

サポニン

【 辛味・香気成分類 】

辛味成分

辛味や香りをもたらす成分。神経刺激や消化促進に関与。

サンショオール

ショウガオール

芳香族化合物

焙煎や加熱で発生する香ばしい香気成分。

ピラジン