コハク酸

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栄養素と効能

コハク酸｜エネルギー代謝サポート作用、うま味増強作用

コハク酸は、貝類や発酵食品に含まれる有機酸の一種で、TCA回路の中間代謝物としてエネルギー産生に関与します。食品ではうま味成分として料理の風味を深める働きがあります。

効能

• エネルギー産生に関わるTCA回路を支える中間代謝物として機能する
• うま味成分として食欲や満足感を引き出す役割を果たす
• 疲労感の軽減や代謝促進をサポートする可能性がある
• 筋肉や脳でのエネルギー活用に関与するとされる
• 体内での栄養利用効率に寄与するはたらきがある

特徴

• しじみやホタテなどの貝類に特に多く含まれる
• うま味成分のひとつとして、グルタミン酸と相乗効果がある
• 発酵食品中にも生成され、酸味とともに深い風味を持つ
• 体内でも自然に生成される代謝中間物質
• 水に溶けやすく、食品加工や調味にも利用される

接種不足

コハク酸は体内で自然に合成されるため、摂取不足による欠乏症は確認されていません。ただし、貝類や発酵食品を避けた食事が続くと、うま味による食事の満足感やエネルギー代謝へのサポートを得にくくなる可能性があります。

過剰摂取

通常の食品からの摂取で問題になることはありませんが、高濃度のコハク酸を長期間大量に摂取した場合、胃の不快感、酸味による口腔内刺激、軽度の下痢などが報告されることがあります。

食材

しじみ、ホタテ、アサリ　など

豆知識

• コハク酸は「だし文化」を支える貝類特有のうま味成分です。
• グルタミン酸との組み合わせで、うま味が大きく高まります。
• エネルギー代謝の鍵であるTCA回路の中間体として重要な役割を担っています。
• 発酵食品にも含まれ、日本食や中華料理などのコクに影響しています。
• 添加物としても使用され、酸味と保存性の向上に利用されています。

その他の栄養素

他の分類に該当しない栄養素等

【 酵素 】

生体内の化学反応（分解・合成など）を高速化する。

アクチニジン

【 有機酸 】

酸性の性質をもつ化合物の総称。

クエン酸	コハク酸
リンゴ酸

【 核酸 】

旨み成分として利用される。

イノシン酸

グアニル酸