マンガン［ Mn ］

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栄養素と効能

マンガン［ Mn ］｜酵素の働きを助ける、骨の形成を支える

マンガンはミネラルの一種で、体内のさまざまな酵素を助ける働きを持っています。エネルギー代謝や骨の発育、抗酸化反応に関わる重要な成分で、ごく少量ながら健康維持に欠かせない栄養素です。

効能

• 骨の発育を助ける
• エネルギーを作る酵素の働きを補う
• 糖質や脂質の代謝に関与する
• 抗酸化酵素の構成に関わる
• 神経のバランスを整える

特徴

• 体内では酵素の補因子として使われる
• 骨や肝臓、膵臓などに多く存在する
• 吸収率は低めで、フィチン酸などの影響を受けやすい
• 鉄やカルシウムと同時摂取で吸収が阻害されることがある
• 通常の食事では欠乏しにくいが、過剰摂取には注意が必要

接種不足

マンガンが不足すると、骨の形成異常、エネルギー代謝の低下、神経の過敏、皮膚の炎症、血糖バランスの乱れなどが起こる可能性があります。ただし、一般的な日本の食生活では不足することはまれです。

過剰摂取

マンガンを過剰に摂取すると、運動機能の低下、震え、集中力や記憶力の低下、神経機能障害などが現れるおそれがあります。水やサプリメントから長期間にわたって高濃度を摂ることには注意が必要です。

食材

しそ、あおさ、しょうが、きな粉　など

豆知識

• マンガンは元素記号「Mn」で、英語では「manganese」と書きます。
• 体内ではSOD（スーパーオキシドディスムターゼ）などの抗酸化酵素の構成成分になります。
• 糖質・脂質代謝に関わる多くの酵素の働きを助けます。
• マンガンは穀類、豆類、海藻類に多く含まれ、日本人の食事では不足しにくいとされています。

ミネラル　（栄養素一覧）

ミネラルとは、体の機能を正常に保つために必要な無機質の栄養素です。人の体の中では作れないため、食べ物や水から摂取する必要がある必須栄養素に分類されます。

【 主要ミネラル 】

• 体液の調整や骨の構成などに関わり、体内で比較的多く必要とされる
• ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン など

カリウム［ K ］	カルシウム［ Ca ］
ナトリウム［ Na ］	マグネシウム［ Mg ］
リン［ P ］

【 微量ミネラル 】

• 酵素の働きを支えるなど代謝や免疫機能に関与し、必要量は少ないが重要な役割を果たす
• 鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンなど

亜鉛［ Zn ］	クロム［ Cr ］
コバルト［ Co ］	セレン［ Se ］
鉄［ Fe ］	銅［ Cu ］
フッ素［ F ］	マンガン［ Mn ］
モリブデン［ Mo ］	ヨウ素［ I ］