L-カルニチン

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栄養素と効能

L-カルニチン｜脂肪酸のエネルギー変換補助、持久力維持サポート

L–カルニチンはアミノ酸から合成される成分で、脂肪酸を細胞内のミトコンドリアへ運び、エネルギーに変える働きを助けます。持久力や筋肉のエネルギー利用を支える準必須栄養素として知られています。

効能

• 脂肪酸をミトコンドリアへ運び、エネルギー変換をサポートする
• 筋肉組織での脂肪利用効率を高める
• 持久力維持に関わる代謝機能に関与する
• 心臓や筋肉のエネルギー需要に応じた供給を助ける
• 代謝が低下しやすい加齢期におけるエネルギー補助に関与する

特徴⁠

• 体内ではリジンとメチオニンから合成されるが、合成量には個人差がある
• 主に肝臓や腎臓でつくられるが、食事からの摂取も重要とされる
• 脂質代謝に深く関わるため、筋肉や心筋に多く存在している
• 植物性食品にはほとんど含まれず、肉類中心の食事に多く含まれる
• 乳児は合成能力が未熟なため、母乳や粉ミルクが主な供給源となる

接種不足

通常の食事では不足しにくいものの、腎疾患や偏った食生活が続くと、筋力の低下、倦怠感、脂肪の蓄積、心臓の機能低下、慢性的な疲労感があらわれることがあります。

過剰摂取

食事からの摂取による過剰症はほとんどありませんが、サプリメントを高用量で継続した場合、ごくまれに吐き気、下痢、腹部けいれん、魚臭の体臭などが報告されています。

食材

ラム肉、牛肉、豚肉、鶏むね肉　など

豆知識

• L-カルニチンは「脂肪を運ぶ分子」とも呼ばれています
• 体内合成量は加齢により減少しやすくなります
• 植物性食品にはほとんど含まれないため、ヴィーガンは不足しやすい傾向があります
• スポーツやダイエット目的のサプリメントとしても注目されています

ビタミン　（栄養素一覧）

ビタミンとは、体の調子を整えるために欠かせない微量栄養素で、エネルギー源や体の構成成分にはなりませんが、代謝や生理機能をスムーズに進めるサポート役として働きます。

ヒトの生命維持に必要ですが、体内で十分に合成できないため、食事から摂取する必要がある有機化合物です。

【 脂溶性ビタミン 】

油に溶け、体内に蓄積しやすく、過剰摂取に注意が必要。

ビタミンA	ビタミンD
ビタミンE	ビタミンK

【 水溶性ビタミン 】

水に溶けやすく、尿と一緒に排出されやすい。過剰症は起こりにくい。

ビタミンB1	ビタミンB2
ナイアシン	ビタミンB6
ビタミンB12	葉酸
パントテン酸	ビオチン
ビタミンC

【 ビタミン様物質 】

ビタミンと似た生理作用を持つが、体内で合成できたり、欠乏症が明確でなかったりするため、「ビタミン」の定義に当てはまらない物質。

コリン	イノシトール
L-カルニチン	ユビキノン（コエンザイムQ10）
リポ酸（α-リポ酸）