イノシン酸

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栄養素と効能

イノシン酸｜うま味増強作用、エネルギー代謝サポート作用

イノシン酸は、魚や肉などの動物性食品に多く含まれる成分で、うま味成分のひとつです。グルタミン酸と一緒に働いて強いうま味を作り出し、代謝にも関係する成分として知られています。

効能

• グルタミン酸と相乗して強いうま味を生み出す
• 食欲や満足感の向上に関与する
• 細胞内でエネルギー関連物質に変換され代謝に関与する
• 疲労時の回復に関わるATP生成の一部に関連する
• 味覚刺激により摂食リズムのサポートに貢献する

特徴

• 動物性食品や魚介類に多く含まれるうま味成分
• 核酸が分解される過程で自然に生成される
• グルタミン酸・グアニル酸と並ぶ三大うま味成分のひとつ
• だし素材や加工食品にも多く利用されている
• 鮮度や加熱条件により含有量が変化しやすい

接種不足

イノシン酸は体内でも核酸から生成されるため、欠乏症は報告されていません。ただし、動物性食品を極端に避けた食生活では、うま味成分としての摂取が不足し、食事の満足度や味覚刺激が低下する可能性があります。

過剰摂取

通常の食事で問題になることはほとんどありませんが、イノシン酸はプリン体に分類されるため、過剰に摂取すると尿酸値が上昇し、痛風や高尿酸血症のリスクが高まるおそれがあります。特に体質的に尿酸値が高い人は注意が必要です。

食材

かつお節、煮干し、鶏むね肉、まぐろ赤身　など

豆知識

• イノシン酸は、日本料理の「だし」のうま味の中心成分です。
• グルタミン酸との相乗効果で、うま味が数倍に感じられます。
• 核酸から生まれる成分で、自然なうま味として広く使われています。
• 加工食品や調味料にも多く利用されており、日常的に摂取されています。
• プリン体に含まれるため、摂りすぎには注意が必要な成分です。

その他の栄養素

他の分類に該当しない栄養素等

【 酵素 】

生体内の化学反応（分解・合成など）を高速化する。

アクチニジン

【 有機酸 】

酸性の性質をもつ化合物の総称。

クエン酸	コハク酸
リンゴ酸

【 核酸 】

旨み成分として利用される。

イノシン酸

グアニル酸